立山・黒部アルペンルート 撮影旅行記

2005年8月 連休を利用して「立山・黒部アルペンルート」へ撮影旅行に行ってまいりました。
このコンテンツはその撮影旅行記の顛末を紹介しています。

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いよいよ出発(扇沢〜大観峰)  更新日(2005/9/16)


いよいよ出発!!

 さあ、出発の時がやってきました。Yahooの天気予報では、今日は晴れ時々曇り、雨男の私にとっては珍しくいい天気です。午前4時に家を出て扇沢駅へ向かいます。

 扇沢駅は信濃大町より国道号線の終着駅で、立山黒部アルペンルートの入り口として、また近くには後立山連峰の一つ爺ヶ岳が控え、登山基地として有名です。早朝で道がすいていたといこともあり、午前5時半には駅前の無料駐車場に到着しました。もちろん一番乗りだろうと思っていたのですが・・・すでに駐車場はほぼ満車状態。運良く1台分スペースを見つけて駐車することができましたが・・・少々見くびっていたようです。
 さて、黒部ダム行きのトロリーバスの始発までまだ1時間以上あります。ゆっくりコーヒーでも飲みながら朝食をと思っていたのですが、駅の改札には信じられないくらいの長蛇の列が・・・皆窓口が開くのを待っているようです。幸い私は前売りチケットを持っていたので、別の窓口の比較的短い列に並ぶことができましたが・・・ちなみにまだ朝の5時半です・・・大丈夫なのかこの先?

 ここでとんでもない事実が判明。トロリーバスの始発が6時30分だと信じていたのですが、よく見ると日だけで、それ以外の日は7時半なのです。2時間もある・・・普段せわしい毎日を過ごしているせいか・・・何にもすることのない2時間というのはかなりの苦痛でした。いや、ということはこの長蛇の列の人たちは2時間待つのを承知の上でこんなに早く来ていたのか・・・時間を間違えていたとはいえ、早く出て来てよかったと胸をなでおろしました。

アルペンルートの玄関口「扇沢駅」 扇沢〜信濃大町間の路線バスが運行されています この時点で標高1425mです


関電トロリーバス

 関電トロリーバスは扇沢〜黒部ダムまでの地下トンネルを7分で走る電気を動力としたバスのことです。このトロリーバスは全国でもこの関電トロリーバスと、大観峰〜室堂までの2本しかなく、大変珍しい乗り物です。乗り心地は・・・まあいわゆるバスです。(笑)
 扇沢〜黒部ダムまでのトンネルは標高2678メートルの赤沢岳の真下を貫通し、黒部第四ダムの建設の再に掘られたもので、その苦闘ぶりは映画になるほどで、石原裕次郎さんが主演し、人気を博しました。くわしくはコチラ
扇沢〜室堂までの往復チケット8500円です 関電トロリーバス

黒部ダム

 トロリーバスに揺られること7分。バスは黒部ダム駅に到着します。この駅は地下駅となっており大変涼しく早朝とはいえこの季節で気温は14度しかありません。、駅ターミナルから二手に道が別れます。一つは黒部ダムの堤に出るコース。もう一つは展望台に出るコースです。私は当初の予定通り、展望台に向かうコースを選択しました。階段を200段ほど登ると(かなりキツいっス)展望台に出ることができ、眼下には雄大な黒部ダムが放水している様子が見て取れます。もう少し太陽が昇れば放水の水しぶきにより虹がかかり、あの有名な光景を目の当たりにすることができます。
あまりにも有名な黒四ダムの放水 展望台へは急な階段を登る必要があります
 黒部第四ダムは昭和36年に関西電力によって建設され、現在でも最も標高の高いダムであると同時に屈指の観光スポットになっているダムです。そのアーチ状の堤の高さは492メートル。総出力最大335,000kWの電力供給を地下発電所で行い、現在も現役で活躍しています。その建設には先の関電トロリーバスの項目でも触れたとおり、大変困難なもので、完成までの工事で171名の方々が事故のため殉職されました。黒部ダム公式HP。
 黒部ダムのレストハウス2階にはこの黒部ダムの建設当時の資料や写真、石原裕次郎さん主演の「黒部の太陽」のダイジェストも放映されています。またダムのほとりには殉職された171名の慰霊を祀る碑もあり、日々供花が絶えることはありません。
くろよん記念室 工事現場の再現ジオラマ 尊きみはしらに捧ぐ・・・殉職者達への鎮魂がこめられています
 展望台で景観を満喫した後は堤に向かって階段を下りてゆくことになります。私は個人的にダム恐怖症で、あの巨大なコンクリートの壁を見ると足がすくむはずなのですが、この黒部ダムだけはどういうわけか平気でした。下まで降りると堤の上を徒歩で5分ほどで渡り、黒部湖駅へと向かいます。堤の上の道路の手すりにふと目をやるとなにやらたくさんの落書きが・・・アルミ製の手すりに刻まれたその落書きには「昭和47年○○」とか今は懐かしい相合傘などがあり、ちょっとしたノスタルジーを感じてしまいましたね。(笑)

黒部湖駅へと向かう 堤の手すりに刻まれた落書き(見にくいですが) 堤の真上からの放水の様子

黒部湖駅〜黒部平〜大観峰

 黒部ダムを充分満喫したあと、ふたたびトンネルに入り黒部湖駅と向かいます。ここからケーブルカーで上ると黒部平駅です。こちらのケーブルカーも前線トンネルの中なので景色を楽しむわけにはいきませんが、小さくなっていく駅ホームを見ながら「もしケーブルが切れたら・・」なんて想像をして鳥肌が立ってしまいました。
黒部湖駅へと向かうトンネル 黒部湖駅 トンネルの中を進むケーブルカー

 
 黒部平駅からは今度はロープウェイに乗り込んでさらに上の大観峰駅へと向かいます。
ロープウェイはその他の乗り物と違い定員が少ないため、ここでしばらく待ち時間ができました。駅を出ると展望台に直接繋がっており、そこから見上げると大観峰駅、そして行き来するロープウェイ、さらにその背後にそびえる立山連峰を見ることができます。逆に今来た方向を見下ろすと黒部湖がその湖面を深緑に染めてたたずんでいる様子が確認できます。
  この黒部平〜大観峰間のロープウェイ。説明を受けないと気づかなかったのですが、総延長1700メートル、標高差500メートルという規模なのに、途中に支柱が1本もない日本唯一のワンスパンロープウェイなんだそうです。定員は80名で運行中はまったく揺れを感じませんでした。このロープウェイの車窓からはタンボ平を直下に見ることができます。紅葉のシーズンになると色鮮やかな赤や黄色の絨毯で埋め尽くされます。是非一度その目で確かめてみたいものですね。

標高1828m黒部平 黒部平からの眺めタンボ平が広がります 動く展望台と呼ばれています

 ロープウェイの終着駅大観峰駅。この駅はなんと垂直に切り立った断崖絶壁にあります。ここから室堂までトロリーバスでトンネルを抜けるわけですが、建設当時、この場所が一番立山の厳しい冬を乗り切りやすいと判断され、厳冬の大雪にも耐えれるよう建設されたそうです。いやはや・・・感心するばかりです。
 さていよいよ念願の立山へ進入します。大観峰駅〜室堂までトロリーバスを利用します。このトロリーバス。正式には無軌常列車と呼ばれるそうで、これから向かう室堂駅は間違いなく日本最高峰の鉄道駅ということになりますね。

さあ、憧れの立山はどのような表情で私を待っていてくれてるのでしょうか?

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