|
・立山・黒部アルペンルートとは・・・?
立山・黒部アルペンルート(以下、立山)とは、富山県と長野県にまたがる3000m級の山々が連なる北アルプスの圧倒的な自然の光景を気軽に体験できる山岳観光ルートのことです。その歴史は古く、すでに平安の時代には「神のおわす尊い山」としてあがめられ、雄山神社を中心に「立山信仰」の聖地として修験道の一大興隆地として発展していました。江戸時代に入ると加賀藩が中心になり立山信仰を奨励する風潮が高まり、山道が整備され、修験者や一般人にも広く浸透するようになりました。しかし明治の「廃仏毀釈」運動により、厳しい状況に置かれた立山はその宗教色を弱め、山々の雄大な景観を味わうための観光地へと変化していったのです。当時は「女人禁制」だった山も、現在では老若男女問わず観光客があふれ、日本随一の観光スポットとして脚光を浴び続けています。
| 立山・黒部アルペンルートの景観 |
 |
 |
 |
 |
| 夕日を受けるみくりが池 |
雷鳥沢から望む立山連峰 |
高山植物チングルマ |
黒部第四ダム(くろよんダム) |
・立山・黒部アルペンルート全路線図
さて、その立山・黒部アルペンルートですが、富山県側の立山駅から長野県側の信濃大町駅に至るまでに実に7つの乗り物を経由して横断することになります。下図はその全体の略図になります。車でアクセスする場合は、自家用車はアルペンルートには乗り入れができませんので、富山県側の立山駅、長野県側の扇沢駅の駐車場を利用することになります。また現地で車の回送サービス(29000円くらい)がありますので、立山駅で車を預けて扇沢駅で受け取るなんてこともできます。
乗り物はバラエティーに富んでいます。路線バスをはじめ、ケーブルカーにロープウェイ、無軌条電車と呼ばれる「トロリーバス」など乗り物が好きな人にも充分楽しめる行程だと思います。また、それぞれのポイントにはトレッキングコースが完備されており、そのいずれも魅力的なものになっています。難易度も高くないので、気軽に3000mの登山を楽しむことができるのが人気となっています。

※画像をクリックすると拡大表示されます。 |
・立山の思い出・・・
今回、私が立山への撮影旅行を思い立った経緯について少し触れておこうかと思います。実は私は過去に2回立山を訪れたことがあります。私の実家は奈良県にあり、大学を卒業するまで、そちらで生活しておりました。
初めて立山を訪れたのは確か小学校3年生か4年生くらいの時です。親戚のおじさんおばさん、そして一人っ子の私に兄弟のように接してくれたいとこのお兄ちゃんお姉ちゃんに連れられてきました。京都から特急「雷鳥」に揺られて富山駅へ、そして立山電鉄に乗り換え立山駅へ、そこからアルペンルートに入り、途中弥陀ヶ原で途中下車し、ガキ田を散策したあと室堂で宿泊。雄山の山頂まで登山しました。初めて見る雄大な景色や、夏なのに溶けない残雪は強く記憶に残っております。今にして思えば、この記憶こそが私の「立山好き」の原点になっていると思えます。
そして2回目は大学生の頃。子供の頃訪れた立山のすばらしい景色を当時お付き合いしていた彼女(現在の奥さん)に見せたくて2泊3日の日程で立山を訪れました。2回目は車で名神高速から北陸道に入り、やはり富山県側からアルペンルートに入りました。ちょっと天候が悪かったものの、時折晴れ間も広がりやはり素晴しい景色を堪能できたし、雷鳥の親子に出会うこともできました。また立山の歴史や高山植物についてもある程度の知識も持っていたため、実に充実した旅になったと思います。途中でいろいろトラブル(登山の辛さに奥さんが泣き出したり、帰りに奥さんが財布をなくしたりetc)もありましたが、無事に行程を終えることができ、いつかの再訪を誓って立山を後にしました。
そして現在、仕事の関係で長野県に住んでいます。これはチャンスです。奈良県に住んでいる時よりも圧倒的に少ない予算で、またあの立山に登ることができるのです。しかも全国異動の頻度が高い私の会社では、いつこんなチャンスが訪れるかわかりません。例年夏は実家に帰ることにしていたのですが、今年ばかりは家族のみ帰省させ、私は思い出の立山に単身で乗り込むことにしたのです。
|