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・「青空しょって」
「青空しょって」という漫画をご存知でしょうか?1987年から1992年まで週刊少年サンデーで連載されていた森秀樹先生原作のゴルフの漫画です。先日たまたま立ち寄った古本屋でこの漫画がセットで1200円で売られていました。当然即買いしました。というのも、この漫画は連載終了後わずか2年で廃刊(もう重版をしない)されてしまったため、絶対部数が少ない貴重なコミックスなのです。しかし即買いの原因はその希少さだけではなく、私にとってとても思い入れある漫画だったからです。簡単に内容をご説明しておきましょう。
物語は大きく三部に別れています。まず第一部は、さえないプロゴルファー飛田銀八とその息子でキャディーの主人公飛田一八がゴルフトーナメントに参加しながら各地を野宿放浪(これが廃刊になった理由と言われている)する設定で、少しエッチなギャグマンガ風に描かれていました。銀八が前原オープンで初めて優勝できるかもしれない緊迫した場面。しかし深いバンカーで大たたきを喫し、いたたまれなくなった銀八は、なんとギャラリーの前からも一八の前からも逃げ出してしまいます。そして孤児となった一八は、厳しい練習と過酷な生活環境のゴルファー養成所「音無(おとなし)島」に入ることを余儀なくされ、そこでゴルフの腕を磨き、年1回の優勝したものだけが出所できる大会で見事に優勝し社会復帰するのです。
第二部は、音無を脱走した元プロゴルファーで一八の音無時代の友人波戸をめぐって一八と音無が対立。ライバルの水島省吾や亀田も登場し、プロゴルファーとして成長する様が描かれています。音無とのケリがついた後は世界の強豪が参加するマッチプレイ選手権に出場し、スタンガンやブラバム、ギーガンといった強豪ライバルと心の交流を交わしながら戦い、成長し、優勝してしまいます。
第三部で一八はマスターズに出場することになり、アメリカでゴッドと呼ばれる伝説のキャディーを雇います。なんとそのゴッドこそが、4年前に一八の前から逃げ出した父親飛田銀八だったのです。父親に対するわだかまりを吹っ切った一八は父親とお互いボロボロになりながらも二人三脚でマスターズで優勝します。ゴルファーとして復活を決めた銀八は1年後の全英オープンに出場し、打倒一八に燃えます。5番アイアンとパターだけという変則ゴルフながら最終日、最終組で親子対決を実現。僅差で一八が勝ちますが、これにより親子関係は完全に修復し感動のラストを迎えます。
かなりはしょりましたがこれが大まかなストーリーです。じつはこの漫画、ツッコミどころが多すぎなんですが、(寅吉や水島克己はどこいったの?とか、最初全然英語がわからなかった一八がいつのまにかペラペラになったり、銀八の顔が別人だったり)それらを差し引いても充分に面白い漫画だと思います。またゴルフの描写についてもありえないことばかりなんですが、いかにも現実にありそうな描写が絶妙でハラハラさせられます。
・一回目のハマリ
私が最初にゴルフに興味を持ったのはたしか小学生5年生か6年生のころだったかと記憶しています。当時は「プロゴルファー猿」という富子不二男A先生原作のアニメが大人気で私も毎週楽しみにしていました。必殺「旗つつみ」や「岩返し」「モズ落とし」といった「少林サッカー」顔負けのありえない技を駆使して悪の?ゴルファーを倒していく様はとても痛快でした。
日ごろから影響を受けやすい私は、当然のごとくゴルフに興味を持ちました。もちろんゴルフクラブなど買ってもらえるわけはなく、カマボコの板と竹の棒をテープで組み上げてクラブを作り、練習用のプラスチックのボールを使い、家の裏の空き地に擬似コース(多彩なコースで全部で6ホールありました。)をつくり時間を忘れて遊びほうけていました。
そのうち友人たちも仲間に加わり、それぞれ自作したクラブでストロークプレイやトーナメント形式のマッチプレイなど(極めて狭い範囲ですが)一大ブームを構築するにいたりました。(笑)そして、そんな友人の中には、なんと本物のプロゴルファーになって現在日本ツアー活躍している奴もいます。(本人の名誉のため名は伏せておきます)
しかししょせんは遊びです。中学に進学しアニメの人気も衰えていくにいたり、自然とそのゴルフクラブを握らなくなっていきました。
・2回目のハマリ
そして2回目のハマリは、冒頭に紹介した「青空しょって」に影響されたのです。当時のサンデーは「らんま1/2」や「ラフ」、「機動警察パトレーバー」といった人気作品が多く、一時はジャンプやマガジンをしのぐ人気があったかと記憶しています。そのサンデーに掲載されていた「青空しょって」のゴルフが私の心に火をつけました。
当時大学生だった私は早速「ドライバー」を一本購入し、近所の練習場で打ちまくりました。130球1000円と安かったこともあり、ほとんど毎日練習場に通い「ドライバー」だけ打っていました。また同じくゴルフが、というか飛ばすことが好きな友人もいましたので、どれだけ飛ばせるかといったドラコン勝負なんかもしてましたね。当時はドライバーで300ヤード(約270m)近く飛ばすこともできました。あんまり毎日通っていたせいか、その練習場のレッスンプロの方に顔を覚えてもらえ、(タダで)教えてもらえるようになったりとなかなか楽しかったです。
そしてついに格安のゴルフセットを購入し、父親の会社で開かれるゴルフコンペで初めてコースに立つことになったのです。飛ばすことにのみに情熱を傾けていた私は、ここで初めてゴルフの難しさを痛感することになります。パットはおろかアイアンの練習もろくにしてなかったため「水島省吾」のような絶妙な寄せや「飛田一八」のような奇跡的なチップインイーグルなど当然出るはずもなく、唯一バーディをとった17番ショートホール以外は大たたきの連続で、確かスコアは105くらいだったような記憶があります。それでもたいしたもんだと言われましたが・・・
その後は反省し練習場でアイアンを中心に練習をつんでいきましたが、やはりコースを回るにはお金が必要で、貧乏学生の私にはプレイ代&旅費を捻出することはできず、結局ゴルフコースに立つことなく、ゴルフから遠ざかるようになりました。
・そして現在
あれから約10年たった今、たまたま立ち寄った古本屋で見かけた懐かしい漫画「青空しょって」を読み返してみると、すっかり忘れてしまっていた、当時の記憶が鮮明によみがえってくると同時に、またゴルフをやりたいと思うようになりました。しかしやはりゴルフはお金のかかるスポーツですし、共にプレイし切磋琢磨できる仲間も必要です。なので、今は正直実践することは難しいでしょう。ですが、いつの日か、またあの興奮と充実感を味わうために、ゴルフコースに立ってみたいと思います。
最後は、私にここまでの影響を与えた「青空しょって」屈指の名セリフで終わりたいと思います。
「ゲット イン ザ ホール!!」(笑)
2005/2/1
管理人 tomozo
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