写真・カメラの基礎知識

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第4回 デジタルカメラとフィルムカメラ  更新日(2004/10/18)


 今回は最近特に勢力の拡大が著しいデジタルカメラについて解説します。

今までカメラと言えば、「フィルムカメラ(銀塩カメラ)」のことを指しました。ですが昨今では「デジタルカメラ」がスタンダードカメラとして広く普及しつつあります。



・デジタルカメラとフィルムカメラの出荷台数構成比(参考:CIPA資料)

品目 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度
フィルムカメラ 38.5% 34.2% 13.6% 7.1%
デジタルカメラ 61.5% 74.5% 88.0% 93.4%

 ご覧の通り、年々デジタルカメラの出荷台数は上昇し、今やフィルムカメラは10%を切っている状態です。
もはや完全にデジタルカメラが主流になっているのがお分かりいただけるかと思います。
では、なぜここまでデジタルカメラが普及したのか、その説明に入る前に、この二つのカメラの基本的な構造を理解する必要があります。



・デジタルカメラとフィルムカメラの構造上の違い

デジカメとフィルムカメラ

 簡単に言えば、「フィルムカメラがフィルムに感光させ、物質の化学反応によって発色する」のに対して、「デジタルカメラはCCDに光を感光させ、それをデジタルデータに変換することで発色する」この違いだけなのです。したがってカメラの根本的な基本構造は同じです。感光面が「フィルム」なのか「CCD」なのかの違いだけなんです。
ただ言えることは、フィルムカメラがフィルムに感光させてカメラでの作業は終了(現像は別のプロセス)するのですが、デジタルカメラは感光した光をデジタルデータに変換しそれを画像として表示させるプロセスもカメラ内で行います。「つまり撮影した画像をスグに確認することができる。」訳です。このプロセスこそがデジタルカメラの最大の人気の要因となっています。次にデジタルカメラとフィルムカメラの特徴を一覧にしてみます。



・デジタルカメラとフィルムカメラの特徴

デジタルカメラ フィルムカメラ
 撮った画像を背面液晶画面で直後に確認できる。  フィルムを現像に出すまで撮影した写真の画像を確認することは出来ない。
 パソコンなどに簡単に取り込め、メールで転送することができる。  パソコンに取り込むにはスキャナーが必要だが、より高い解像度で取り込むことができる。
 サイズをコンパクトにすることができる。薄型カードサイズのものまである。  フィルムを入れるため、ある程度の大きさ以下に出来ない。
 1年〜2年で画質・性能ともに陳腐化する。(商品サイクルが短い)  一度購入すれば、壊れたりしないかぎり長く使え画質性能も陳腐化しない。(商品サイクルが長い)。
 デジタルデータなのでコピーが容易でバックアップがとり易い。逆に著作権が守られにくい。  原版は一つで基本的にバックアップは出来ない。
 プリントするのにパソコン・プリンターなどの周辺機器が必要だが自宅でプリントができる。  ラボで安価に大量にプリントできるが時間がかかる。
 メーカーや機種ごとに画質のバラツキがある。  フィルムの品質によるが画質は安定している。

 信頼できる統計が出ているわけではありませんが、国内でカメラの需要が最も高い人々は、写真を趣味とせず、仕事とせず、その場の状況を「思い出」として残したい一般の人々なのですから、デジタルカメラの「スグ見れる」「現像代がかからない」「家でプリントできる」というメリットは計り知れないものがありますね。かくいう管理人も趣味から外れる撮影の場合はコンパクトタイプのデジカメを愛用しています。



・デジカメVSフィルムカメラ

 よくインターネットの掲示板などで見かけるのが、デジタルカメラとフィルムカメラ、どちらが優れているか?という議題ですが、管理人に言わせるとまさに「赤と青どっちがいい色か?」に近い議論かと思われます。そもそも私たちは「趣味」として写真をしているわけで、そこに世間の風評や風潮が関与することはありません。好きなものは好きで優劣など付けようもないのです。
しかしプロとなると話は違ってきます。プロはそれを仕事としているわけですから、「好き」なだけで選ぶことはできません。例えば大量に撮影した写真を即座に何百キロも離れたオフィスに届けなくてはならない報道関係の仕事の場合はデジタルカメラのほうが優れています。逆にスライドで写真を上映したりする場合にはフィルムに分がありますし、ポスター作成など大伸ばしにする際もまだまだ画質の部分でフィルムが有利でしょう。
皆さん方も掲示板等でこういう議論を見かけたとしても、不毛な争いには参加しないようにしてくださいね。(笑)



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