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写真とは限られた画面の中に被写体を配置して撮影されたものを指します。その被写体は風景であったり人物であったりと制限はありませんが、撮影者はその被写体がもっとも画面の中で映えるように撮影する必要があります。これを画面構成と呼び、画面構成に撮影者の意図が含まれた写真は、何も考えずに撮影されたものよりもはるかに説得力や表現力に富みます。今回はその画面構成の中でも特に「定石」とよばれるいくつかのテクニックを実例を交えて解説してゆこうかと思います。
・主要な被写体は何??
テクニックの説明に入る前に、まず覚えておいてもらいたいことは「主要な被写体」がなにか・・・言い換えれば、「何をどのように」とりたいのか・・・ということを撮影者本人が意識しているのかということです。それが固まっていないのに、適当にカメラを振って撮影された写真はおそらく後々で自分自身が後悔することになります。例えば花の写真を撮る場合に、何を感じますか?ただ単純にその花を画面の中に収めて撮影しているだけではそれは記録写真でしかありません。その花をどのように画面に納め、背景はどうするのか・・・アングルはどうするのか・・・絞りは?ボケはどうする?なんてことを考えた上で撮影した写真は、例え出来あがりに満足がいかなくても、そういった失敗の繰り返しが撮影技術の向上につながっていくわけです。
・日の丸写真も立派な構図
画面構成の中でよく言われるのは「日の丸写真」と呼ばれるものです。まさに国旗の日の丸のように、四角い画面の中に主要な被写体を配置しているためこう呼ばれ、画面構成の上ではダメな例としてよく紹介されているものです。しかしこれは誤った認識だと私は考えます。というのも、画面の中心に被写体がある写真はとてもバランスがよく、写真が安定するためです。ですが、カメラのピントは何も操作しなければ画面の中央で合うようにできており、結局何も考えずに撮影されたように見えるためダメだというこじ付けがなされているのだと私は思います。
| 日の丸写真の例 |
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| いずれも写真も日の丸構図となっていますが、単純に真ん中に被写体を配置したわけではない。背景やボケ、さらに写真にストーリーを持たせるよう撮影者が意図を含めた写真である。 |
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・対角線に配置してみる
日の丸構図の次に写真が安定し、最も人気が高いのがこの手法です。確かに安定感があり画面にメリハリが生まれますが、背景となる部分が日の丸よりも大きくなるため、背景の選択や主題との対比などがポイントになってきます。
| 対角線上に被写体を配置する。 |
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画面の対角線上に被写体を配置することで画面に安定感が出ます。水色で囲った部分がそうです。もちろんココに配置すればいいわけではなく、状況に応じて使い分ける必要があります。 |
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| ・対角線画面構成の例 |
| 間抜けになりがちな背景ををボカすことで画面にメリハリをつける。 |
対角線上に主題と副題を配置することで安定感がでる。 |
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・代表的な画面構成
例えば風景の一部を切り取るようなフレーミングを行う際にも、下記に紹介するような画面構成の定石を知っておくと応用ができるようになります。必ずしもそれが正しいわけではなく、その被写体を表現するための手法のひとつとして知っておくことで撮影の幅が広がりますので、是非覚えて置いてください。
| S字構図 |
放射状構図 |
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| 川の流れや。蛇行した道などに利用される構図。画面にS字に配置することで安定感が生まれる。 |
中心から、画面端から放射線状に広がる構図。 |
| 層構図 |
垂直構図 |
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| 横のラインで統一し、画面を横切るようにする構図。 |
層構図とは逆に縦のラインで統一し、画面に規則性を持たせる構図。 |
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いずれにせよ、ポイントになるのは前述した通り、「何をどのように」とりたいのか・・・ということを撮影者本人が意識しているのか・・・ということが重要になってきます。上記で紹介したテクニックはあくまで定石であって、実際には被写体によって全然変わってくるんだということを念頭においてください。
「画面構成のコツ(後編)」では、さらに被写体によって変わる構図や横位置、縦位置の違い等、さらに突っ込んで画面構成を考えてみたいと思います。
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