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前回からの続きです。前回は「ピンボケ」写真について、その性質と予防策「AFロック」「マニュアルフォーカス」について解説しました。今回は失敗写真のもう一つの代表格「ブレ」について解説したいと思います。
・ブレの原因について
漢字で書くと「振れ」になるでしょう。わざわざ「ブレ」とカタカナ表記する理由で確かな説はありませんが、私が考えるに「振れ」にはいくつか種類があり、意味も違ってくるため、あえて「振れ」を総称して「ブレ」と呼ぶようになったのではないでしょうか?(根拠はありません)その「ブレ」の原因の代表的なものを下に3つ挙げてみましょう。
| 1.カメラブレ |
シャッターが切られる瞬間に何らかの力によりカメラが動いてしまうことで発生するブレ。画面全体が流れてしまい、完全な失敗写真となる。 |
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| 2.手ブレ |
カメラブレの一つであるが、特にカメラを保持する撮影者の手や腕が動いてしまうことで発生するブレ。これもカメラブレと同じで画面全体がブレてしまうため、失敗写真となってしまう。 |
| 3.被写体ブレ |
カメラは静止しているが、撮影の瞬間に被写体が動くことで発生するブレ。上手に活用することで被写体の動きを表現することもできる。逆に背景だけブレさせる流し撮りと呼ばれる上級テクニックも存在する。 |
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このなかで1と2については基本的にカメラが動くことで「ブレ」るため意味合いは同じです。写真のように画面全体が流れるようにブレてしまっています。3については被写体のみブレるので写真のように背景はシャープに写っていますね。
一般的に「ブレ」ている写真は「失敗写真」になるのですが、意図的にブレさせることで静止画でありながらも「動き」を表現することができるのです。このブレの違いは、後で述べる「写真で動きを表現する」で詳しく説明します。
・ブレのしくみ
では、なぜこのようなブレが発生するのでしょうか?難しく言えば「感光面に蓄えられる光が露光時間が長いために分散してしまう」ためですが、わかりやすく言えば「光が足りない」からです。
フィルム(CCD)は光に反応して発色し、像を描きます。強い光の場合は短い露光時間で写真として像を描くことが出来ますが、弱い光の場合は露光時間を長く取って光を蓄えて像を描き出す必要があります。問題はここで、長い露光時間の際に、反応する光が移動してしまった場合は別の光も蓄えてしまうため、結果として像がずれてしまうのです。つまりコレがブレです。
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| 昼間は光が充分あるので露光時間は短くて済む |
夜間は光が足りないため、露光時間が長くなり、すこしでもカメラが動くとこのようにブレる。 |
・ブレささないためには
ブレの仕組みについては理解していただいたと思いますので、次にどうやってブレを防ぐのか考えてみましょう。簡単にいえば、「ブレの原因」の逆をすればいいわけです。「撮影する瞬間にカメラを動かさない」、「被写体は静止した状態である」ことです。実際に撮影する状況で心がけることをご説明しましょう。
ブレを防ぐ絶対条件としては「撮影する瞬間にカメラを動かさない」ことです。具体的に言えば・・・
1.正しい構えでしっかりとカメラを支える・・・第11回「正しいカメラの構え方」で解説していますが、手持ち撮影の場合の基本です。
2.ストロボを使う・・・近接撮影(ストロボ光が届く範囲)に限り有効です。ですが自然の光ではないため、根本的な解決にはなりませんが、かなりブレは減ります。
3.三脚を使う・・・大安定です。ミラーショックなんてのもありますが、そこまでシビアな状況は少ないので、とりあえず三脚を使えばほとんどカメラは動きません。
4.レリーズ(セルフタイマー)を使う・・・三脚の使用が前提ですが、三脚を使用しながらシャッターを切るよりはるかにブレ対策には効果的です。
5.手ブレ補正機能の付いた機材を使う・・・最近流行りです。かなりの手ブレが軽減されるようですね。私はまだ試したことがありません。
こんなところでしょうか。とにかく「カメラを固定する」ことに重点を置いてください。
つぎに「被写体が静止した状態である」ことですが、これは根本的な解決方法はありません。特に人物撮影では被写体が人物の場合「動かないで!」と言ったところで人間ですから動くのは仕方ありません。そういう時は素直にストロボを使用することをお勧めします。また風が強くて花が揺れている等の場合は、ひたすら風がやむのを待ってください。私は花の近接撮影もよくしますが、風がやむのを30分以上待つことはザラです。
以上のことを心がければ実際の撮影でかなりのブレは追放できるはずです。とはいえ、ネガフィルムのISO400で昼間に撮影すればよほどのことがない限り、ブレは発生しませんが、ブレない心がけは常に意識しておいてください。
前編・後編にわたり失敗写真の代表格「ピンボケとブレ」について解説してきました。特に「ブレ」についてはとても奥が深く、一概に失敗写真とは呼べない部分もある上に、「露出」を理解する必要がありますので、今回は深くは取り上げませんでした。第15回「露出の基礎」(前編)で解説しておりますのでご参照ください。
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